ファズー店長のプロフィール
- シーリングファン専門店 店長
- 小俣 祐介
私は神奈川県横浜市金沢区の公務員宿舎で1981年4月15日に生まれました。
海と山に囲まれた風光明媚な「金沢八景」の近辺で生まれ、1歳の時に東京都世田谷区へ引っ越し、そこで幼少期から青春時代を過ごしました。
裁判所勤務の父と保健所勤務の母の公務員家庭で、三人兄弟の長男として、自由にそして愛情たっぷりに育ててもらったと感謝しています。
名前の由来を両親に尋ねてみたところ、大介は同じ公務員宿舎に居たので祐介にしたとのことで、特に具体的な理由はなかったようです(笑)
私は昔から「先ず、行動!」といった性格で、何事にも積極的に挑戦する子供でした。昔も今も根本的な性格は変わっていませんが、その姿勢も日本一のシーリングファン専門店という結果につながる一つの要因ではないかと考えています。
ここからは、シーリングファン専門店「ファズー」についてより詳しく知って頂くため、当店が誕生したきっかけや日本一を達成するまでの道のりをお伝えしたいと思います。
私が目指す将来のビジョンやシーリングファンへの想いについてもお伝えしますので、興味のある方は読んでいただけると幸いです。
順風満帆な学生時代
今では日本一のシーリングファン専門家を自負している私ですが、学生時代はまだその存在すら知らず、スポーツに打ち込む日々を送っていました。
自分で言うのもなんですが、生まれた時から体格に恵まれ、運動神経も並以上だったので小中学校時代は少年野球で4番を打ち、リレーの選手や応援団長、生徒会もやるなど学校内でも中心的なポジションに就くことが少なくなかったです。
そんな順風満帆な学校生活の中では、現在につながる出会いもありました。
実はファズーの運営元「株式会社アイ・ヴィレッジ」の取締役「佐久間 敏宗」とは9歳からの幼馴染です。共同経営者としてここまで二人三脚でやってきた相棒との出会いは、学生時代に得たかけがえのない財産だと思います。
野球部で初めて味わった挫折
それまで大きな挫折もなく、充実した小中学校時代を過ごしてきましたが、ついに後の人生に影響を与える出来事が発生しました。
高校時代、私が所属していた駒澤大学付属高校の野球部は、部員が100人近くいる強豪校で甲子園を目指して日々練習に励んでいました。
そして、憧れの甲子園への切符を手に入れた時、監督が発表したベンチ入りメンバーに私の名前はありませんでした。
今まで、ずっとレギュラーで他のスポーツでも中心的な存在だったのに、もっとも強く憧れ、夢見ていた甲子園のベンチに入れなかったのです。信じられないほどショックで、いまだにその悔しさを忘れることはできません。
その時の悔しさと「この野球部メンバーには社会では絶対に負けない」という気持ちが、その後の起業につながる原動力となりました。
スキルアップを求めて企業を渡り歩いた『社会人時代』
野球部での悔しさと決意を胸に高校・大学を卒業し、社会に出ました。
しかし、新卒で入社した会社で日々の業務に追われる中「このままでは目標を達成できない」「何かを変えなければ行動しなければ」と焦っていたことを今でも覚えています。
そのような焦りと学生時代の悔しい思いを打破するために起業を決心したのです。ただ、いきなり起業しても成功する確率は低いと感じたので、この先経営者として渡り合っていくためのスキルの習得が必要だと考えました。
起業に必要なスキルを身につけるために、ジョブホッピングを繰り返しながらIT全般やWEBマーケティングを中心に知識と経験を蓄えていきました。
人生を変えた『一冊の本』と『シーリングファン』との出会い
起業を目指して幾つかの企業で経験を積んでいた私ですが、当時は具体的にどのような会社・事業にするか方向性が定まっていた訳ではありません。
そんな中、私の人生を大きく左右した一冊の本と出会いました。それは「顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説」という本です。その中で、顧客と距離があるEC事業でありながら「接客で感動を創る」というザッポスの理念が紹介されており、私はその理念に強い感銘を受けました。
また、これまで培ってきたWebマーケティングやIT関連の知識・経験も存分に活かせると考え、通販(EC領域)での起業を決意しました。ただし、方向性は定まったものの具体的な商材についてはまだ決まっていませんでした。
当時、部屋をムーディーな雰囲気にしたり、リラックスできる間接照明が好きだったりと照明器具に強い関心があったため、それを商材にしようかとも考えましたが、競合が多く、SEO対策でGoogleの検索結果に上位表示させるのは難しそうでした。
どうしたものかと悩んでいたところ、共同経営者の佐久間の家に当時設置してあったシーリングファンと出会ったのです。その実用性とおしゃれな雰囲気に心を鷲掴みにされた私は、カタログやメーカーのホームページを徹底的にリサーチし、シーリングファン関連の情報を集めました。
その結果、多くの人が「シーリングファン」でweb上で検索しており、ライバルとなる企業が少ないビジネス的にチャンスのある商材だと判明。シーリングファンを扱うEC事業を始めることを決意しました。
具体的な方向性と商材が決まったら、あとは行動あるのみ。
2011年の10月にシーリングファンのHPを作成し、29歳の時にファズーの運営元である「株式会社アイ・ヴィレッジ」を設立しました。
目標は『日本一のシーリングファン専門店』
ついに形を成したファズーですが、創業当時はSEO対策でGoogleの検索結果に上位表示させるために100商品のみをサイトにアップし、定価の8割で販売する転売方式で運営していました。
そもそもシーリングファン業界では、メーカーと直接つながれない風潮があり、電材屋から卸してもらうのが販売店の一般的なスタイルでした。
しかし、仕入先はなかなか見つからず「シーリングファン専門店になります!」と書かれたパワーポイントの資料を持って電材屋を訪れるなど地道な営業活動を繰り返していました。
▼当時、実際営業で使っていたA4資料
当時は「シーリングファンだけでやっていけるの?無理でしょ」と笑われたりもしましたが「いや、やってみせます」と強く宣言し、紹介してもらった電材屋を通じて、ほとんどの大手メーカーの商品を取引できるようになりました。
知名度・信頼性のない創業当時は問い合わせも皆無でしたが、ブログをこまめに更新し、地道なWebマーケティングの施策を繰り返す中で、徐々に自社のホームページがネット上で認知されるようになっていきました。
そして、2012年の5月に初めての注文をいただいた時は、本当に心の底から嬉しかったです。
その後も自分で問い合わせの電話に対応しながら、知識を蓄積し、お客様のニーズを数多く抽出して、販売だけでなく工事にもニーズがあることや、電球の色を変えたいといった要望があることを実践的に学んでいきました。
お客様の声を聴きながらHPをアップデートしていった結果、スムーズに販売数や問い合わせは増加していき、当初の起業で成功するといった目標はいつの間にか達成していました。
事業が順調に進む中、「シーリングファンをもっと気軽なインテリアにしたい」「多くの人にシーリングファンの魅力を伝えたい」という強い思いが私の中に芽生えていました。
また「日本のシーリングファンメーカーが日本の住宅に合わせて薄型商品を販売しているのに認知されていないのは非常にもったいない」と感じたのもこの頃からです。
今こそ、業界のパイオニアとしてシーリングファンの機能面の素晴らしさや「お客様の自宅にでも取り付けられますよ」といった魅力を発信していくべきだと考え「日本一のシーリングファン専門店になる」という目標がより明確になっていきました。
創業以来、最大のクレームが発生
そこからは日本一のシーリングファン専門店という大きな目標を達成するために、ただひたすら邁進していく日々でした。
そんな中、事務所に1本の電話が鳴り響きました。電話の主は30代の女性であり、1週間ほど前に当店でシーリングファンをご購入いただいたお客様の1人でした。
その女性はとても心配そうな声色で「シーリングファンから異音がする、小さな赤ちゃんがいるので落ちないか不安で仕方ない」とおっしゃいました。
急いでお客様の自宅に伺い、取付状況を確認したところ、電気工事業者のずさんな作業が発覚。メーカーが指定する方法でシーリングファンの取付が行われておらず、引掛シーリングにぐらつきが生じ、それが原因で異音が発生していました。
当時ファズーは、シーリングファンの販売のみを行っており、取付工事に関してはお客様ご自身で手配していただくか、当店が工事店を探しお客様に紹介する方法を採用していました。
そのため、取付工事については、自分たちで工事ができるとも工事をやろうとも考えてはいませんでした。
しかし、私は、落下事故にもつながりかねないこの事態を深刻に捉え、一刻も早く原因を調べ、改善しなければならないと強く意識しました。
取付工事に関するシーリングファン業界の改革を決意
その後、取付工事に関するシーリングファン業界の実態を正しく把握するため、外注の工事店2社に工事を依頼。私も立ち会いながら、作業工程を確認した結果、業界全体としてシーリングファンへの知識が浅く、取付工事の知識不足からくるレベルの低さを痛感しました。
具体的には、以下のようなずさんな取付工事の実態が判明したのです。
- 取付け説明書を読まず、感覚頼りの工事をする
- メーカーの指定どおり設置していない
- 決められた木ネジの本数を打たない
- 綺麗な手袋をつけて作業しない
- 設置後の使い方の説明がない
このままでは、いつか大きな事故につながる可能性もあり、多くのお客様にシーリングファンを手にとってもらうためには、業界全体の取付工事を改革する必要があると考えました。
シーリングファン専門店として取付工事をスタート
私はお客様が安心して任せられるシーリングファン取付工事を実現するため、外注ではなく、自社で施工するのがベストだと考えました。
しかし、任せられる技術や電気工事士の資格を持つ人物は、なかなか見つかりません。そこで、白羽の矢を立てたのが共同経営者の佐久間です!
佐久間は昔から手先が器用であり、かつ、9歳からの幼馴染で、絶大な信頼を置く人物だったので、これ以上の適任者はいないと考えました。
もともと、私は営業や経営担当、佐久間はプログラミングやサーバーなど専門的な領域を担当しており、それぞれの長所を活かし、短所をカバーしながら二人三脚でここまでやってきました。
そんな佐久間に電気工事士の資格をとってくれないかと相談したところ、快く承諾してくれ、2014年からファズーとして自社での取付工事がスタートしました。
お客様のニーズに合わせて試行錯誤を繰り返し、現在の取付工事体制が完成。丁寧な工事を行いながら日々、新しいシーリングファンの知識や施工経験を蓄えていきました。
ついに『日本一のシーリングファン専門店』を実現!
その後も順調に販売数や工事依頼数が増えていき、創業時からの目標であった「日本一のシーリングファン専門店」という目標を達成しました。
2023年4月時点で1,500商品以上の豊富な品揃え、34,500台以上の販売実績、4,500件以上の工事経験を達成。シーリングファンの商品知識と施工知識に関しては、間違いなく日本一だと自負しています。
目標を達成するために、相談からアフターサポートまでシーリングファン関連のすべてお任せいただける専門店を形成しました。
また、たくさんのお客様に取り付け工事を安心して任せてもらえるように、信頼できるパートナー工事店の全国ネットワークを構築するため、ネットでリサーチし、電話して集めるなどの努力も続けてきました。
その結果、10年前に嘲笑された取引先から「アイ・ヴィレッジさんすごいですね」と言われ、大手メーカーからも「お客さんから○○といった問い合わせが来るのですが、アイ・ビレッジさんはどう思いますか?」と相談されるようになり、業界内で一目置かれる存在になりました。
さらに、ファズーの地道な情報発信は、シーリングファンに関する世間一般の認識の醸成にも少なからず影響を与えているようです。
実際、以前は高い天井にしか設置できない、高級なインテリアで予算的にハードルが高いというイメージが強かったのですが、現在では「一般的な住宅やマンション・アパートにも設置したい」といった問い合わせも増えてきています。
ここまで十数年、有言実行でやってきた結果、目標を達成できた喜びを噛み締めるとともに、今後もより多くの方にシーリングファンを身近なものに感じていただき、手にとっていただけるように、業界の第一人者としてその魅力を発信していきます。
『日本一の専門店』から『日本一のメーカー』へ
私たちファズーはシーリングファン業界を牽引するパイオニアとして、次のステップに進みたいと考えています。
具体的には、創業から10年以上をかけて蓄積してきたお客様のニーズと専門店としてのノウハウを詰め込んだ自社製品を開発・提供する「日本一のシーリングファンメーカー」を目指しています。
その第一歩として、初の自社開発製品「FAZOO FAN」を2021年12月下旬より特設販売サイトやYahooショッピング、Amazonなどで販売開始しました。
「FAZOO FAN」は、これまでの販売実績や工事経験からお客様のニーズや求めている機能を抽出し「こんなシーリングファンがあったら…」といった想いを形にした製品です。
大風量と静音性を両立したDCモーターを搭載しており、風量調整機能も充実。コンパクトで2.4mの普通天井やマンションにも設置しやすいサイズ感を実現しながら、お洒落かつ高級感のあるデザインと機能性を詰め込んだハイクオリティな仕上がりとなっています。
また、電力消費の少ないDCモーターと高性能LEDライトを搭載しているため、同等の明るさのシーリングファンライトと比較して、電気代を約70%も節約できるのも大きな魅力です。
「FAZOO FAN」を第1号として、これからもお客様の「欲しい!」を実現するオリジナルシーリングファンを作り続けていきます。
FAZOO FAN ファズーが作ったオリジナルシーリングファンライト IF0140L
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日本一のシーリングファン好きが思い描く未来のカタチ
私は現在、シーリングファン・家電業界は大きな転換期を迎えていると考えています。
環境問題や資源の枯渇など、世界的な課題への関心が増している現在、シーリングファン業界の在り方も「壊れたら買い換えればよい」という大量生産の時代から次のステップへ進むべきです。
確かに、大量生産によってシーリングファンを始めとする高価な電化製品に手が届き易くなったのは、消費者からするとありがたいかもしれません。
しかし、限りある資源を使い捨てるような手法は、サスティナブルとは程遠い考え方です。この先もメーカーとして活動するのであれば、目先の利益だけでなく未来に残せる方法を模索する必要があるのではないでしょうか。
私たちファズーは、これからの時代に適合した新たなシーリングファンとして、少し高価でも長く使える高機能な製品の開発を進めています。
具体的には、電子部品を共通化し、簡単に交換できる仕様に変更することで、万が一の故障にも修理対応でき、家の一部として10年以上安心して使える新たなシーリングファンを構想しています。
シーリングファンを通して『父の教え』を未来へつなぐ
私がこのような考えやアイデアを生み出すきっかけには、幼い頃に父から教えられた先人たちの知恵が大きく関係しています。
私の父は非常に物を大事にする人で、自転車がパンクしたりラジオなどの電化製品が故障しても、まず自分で修理できないかを考える人でした。
また、電気屋などに修理を依頼して「買い替えた方が早い・安いですよ」といわれた際には、損得勘定などなく「ふざけるな!」と怒っていました(笑)
ゴミの廃棄問題や資源不足が嘆かれる現在、改めて考えると父の物を大切にする考え方は、時代を先取りしたとても尊いものだったのではないでしょうか。
1990年代の大量生産・消費時代のまっただ中で時代に流されず、自分の想いを貫いていた父の姿は幼かった私に強く刻まれ、今の考えに至るきっかけになっています。
父から教えられた物を大切にするとの精神を浸透させるとともに、アイ・ヴィレッジの理念「いい風を起こそう」をシーリングファン業界全体で体現するためにも、長く愛着を持って使える製品を必ず実現させます。
もちろん、専門店としてシーリングファンに関する総合的なサポートにもこれまで以上に尽力して参りますので、些細なお困りごとでもお気軽にファズーへご相談ください。