【プロが解説】シーリングファンに寿命はある?耐用年数と買い替え時期
更新:2024年9月11日 公開:2021年12月14日
シーリングファンを使用している方のなかには、「耐用年数」や「買い替え時期」が気になる方もいるのではないでしょうか。ほかの家電製品同様に、シーリングファンを長期間使用していると、不具合が出てくる恐れがあります。
そこで、本記事では、シーリングファンの寿命について解説します。また、耐用年数を超えると起きやすいトラブルや、新しいシーリングファンへの買い替え時期についてもまとめているので、参考にしてみてください。
目次
■シーリングファンに寿命はある?
シーリングファンには、明確な寿命はないものの、メーカーによって耐用年数が決められています。照明器具を含む家電製品に適用される「PSE(電気用品安全法)」に基づいて、耐用年数を記載したシールを貼付しなければなりません。
ただし、メーカーごとに耐用年数が異なり、大手メーカーだと15年ほどの耐用年数に設定しているところもあります。シーリングファンを使用する上での寿命の目安となるため、購入時に確認しておきましょう。
■耐用年数を超えるとどうなる?
メーカーが設定した耐用年数を越えても使用することは可能ですが、経年劣化に伴う不具合が出る場合があります。
機械なので、必ずしも耐用年数通りに不具合が起こるわけではありませんが、寿命が近づくにつれて、どのような異常が発生しやすいのかを紹介します。
・ファン内部が故障する恐れがある
シーリングファンの寿命が近づくと、ファンの内部に故障が出る恐れがあります。一般的な家電製品のように、複数の部品から構成されていますが、耐用年数を越えると劣化してくる可能性が高まってきます。
具体的には、照明を明るくする部分、ファンを駆動するモーター、リモコンを受信するセンサーなどを制御する基板の故障が原因です。
経年劣化だけでなく、基盤部分が熱で歪んでしまったり、ホコリや湿気などによってショートしたりするなど、さまざまな故障が想定されます。
・ファンの動きが鈍くなる・動かなくなる
メーカーが定めた耐用年数を超えると、ファン部分の動きが鈍くなったり、動かなくなったりします。
ファンを回転させるモーターの故障が原因で、突然のタイミングでファンが正常に動かなくなることもあります。
基板同様に、モーター部分の故障は、長期間の使用による経年劣化であることがほとんどです。シーリングファンを購入してから年数が経ち、動きが悪くなったという場合、寿命を迎えている可能性があります。
・リモコンとの接続が不安定になる
シーリングファン自体の故障ではありませんが、耐用年数に近づくと、リモコンに異常が発生することがあります。
リモコンの電池切れであれば、電池を交換すれば改善しますが、リモコン内部の基板が故障した場合、正常にファンを制御できなくなります。
リモコン内部の基板が故障する原因は、長期間使用してきたことによる基板の歪み、割れ、接触不良などが考えられます。
この場合、シーリングファンを買い換える必要はありませんが、メーカーに問い合わせをして、リモコン単体の入手・修理について相談が必要です。
■シーリングファンを買い替えるタイミング
シーリングファンにも寿命があり、長年使用してきたものから、新しいシーリングファンに交換する時が来ます。
とはいえ、どのタイミングで、シーリングファンを交換するべきなのでしょうか。上記で解説した、シーリングファンの寿命の確認方法を踏まえて、買い替え時期の目安を紹介します。
・シーリングファンから異音が発生する
シーリングファンを使用しているときに、異音が発生している場合には、買い替えを検討してみてください。モーター部分が故障している可能性が高く、普段より音がうるさくなったり、「カチカチ」という異音が発生したりします。
また、異音だけでなく、モーター内部の回転が噛み合わなくなることで発生する「焦げ臭い匂い」も劣化を知らせるサインです。すぐにシーリングファンの使用を停止し、新しいシーリングファンの購入を検討しましょう。
・シーリングファンライトが点灯しない
ファンが回らないトラブルの次に多いのが、シーリングファンライトが点灯しないという不具合です。「複数あるうちの1つが点灯しない」、「すべてのライトが点灯しない」など、トラブルはさまざまです。
ライトが点灯しない原因は、基板の経年劣化である可能性が高く、メーカーでの修理が難しい場合があります。
耐用年数が近づいているものであれば、新しいシーリングファンへの買い替えも検討しましょう。
・ファンの回転が動かない、止まらない
ファンの回転が動かなくなったり、止まらなくなったりといったトラブルが続いている場合、シーリングファンの買い替え時期と考えましょう。
モーターや基板が故障しているため、シーリングファンを制御できていない状況です。
ただし、シーリングファンではなく、リモコン側に異常が発生していることも考えられるため、電池を交換した上で、再度電源のオン・オフを試してみてください。リモコンに異常がなければ、シーリングファン本体の故障である可能性が高いです。
・耐用年数が越えたとき
最後に、耐用年数を越えたタイミングで、新しいシーリングファンに買い替えを検討しましょう。現時点でトラブルや故障が発生していない場合でも、耐用年数を過ぎたあたりから、異常が出てくることが考えられます。
とくに、基板やモーター部分は、突然故障することも多く、その段階からシーリングファンを使えなくなります。
トラブルや不具合が発生してからではなく、「耐用年数」を買い替え時の判断材料にしておくこともおすすめです。
■まとめ
シーリングファンには明確な寿命はありませんが、メーカーごとに耐用年数が定められています。
耐用年数を越えたからといって、すぐに使用できなくなるわけではありませんが、「ファンが回らなくなる」、「異音が発生する」といった不具合が起こる可能性があります。
とくに、照明付きのシーリングファンを使用している方は、急な故障で使えなくなると、日常生活にも悪影響を及ぼしかねません。耐用年数が近づくにつれて、早めに交換することをおすすめします。
ファズーでは、買い替え時の相談や、既存のシーリングファンと比較しながら、買い替え後の使い心地まで合わせて提案をしています。買い替えを検討している方は、この機会にぜひお問い合わせください。
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